「ひととえ」作、浅葱褄取威之奉納鎧「泰」(やすらか)でございます。

白・黄・緑・赤色と多色の正絹糸を贅沢に使用し、手間を掛け複雑な配置に編み込んだ「褄取威し」が特徴的な鎧です。多色の正絹糸を巧みに使い極小間隔で幾度も糸を通し作られる為、通常の甲冑製作よりも多量の正絹糸と数倍の手間を要し仕上げられております。その仕上がりは見事で正絹糸のしっとりとした質感と美しさをご堪能頂けます。
また、鋲(=星)を一つ一つ手作業で止め打ちして作る星植込み鉢で二方向に豪華な装飾金物板をあしらった二方白仕立ての兜鉢や本物の金 (本金)を溶かして塗り仕上げる純金鍍金が施された鍬形・装飾金物に加え、上品な柄の本革を贅沢に使用した弦走り(胴)・吹き返しは、大変豪華で落ち着きのある美しい仕上がりになっております。最小サイズの鎧ですが、素材にこだわり手間を掛け作られた高級感漂う鎧です。

丁寧に白色に塗り仕上げたモダンでお洒落な台・屏風に、綺麗な浅葱色が特徴的な奉納鎧と可愛らしい鯉飾りや粽(ちまき)飾りを合わせた当店オリジナルセットでございます。

「奉納鎧」とは、平安・鎌倉時代にかけ、自らの志が願い叶ったとき、神に祈り感謝を込めて奉納された甲冑で、人肌に密着した面・臑あて・毛ぐつ・下着に類似するものは付属しておらず独特のスタイルが特徴です。合戦用とは異なり神に奉納する目的として当代最高の技術を駆使し作られた為、国宝の指定を受け現存する甲冑をはじめ美術工芸品としての気品を感じさせる美しい甲冑と言われております。端午の節句に鎧や兜を飾るのは、神社に甲冑を奉納したしきたりにも由来している事から節句飾りとして飾る甲冑のモデルとしては最適と考えられています

「褄取威し」とは、鎌倉時代後期から室町時代初期に流行した装束のお洒落を甲冑に表現したもの。彩りの重ね着をした装束の裾先がひるがえった華やかさを表したお洒落な威し方です。当時の流行の先端と言ったところでしょう。




こちらの商品の特典(サービス品)
・サービス品@緑色の毛氈(もうせん)
・サービス品Aお手入れセット
・サービス品Bお節句説明書
・サービス品Cお子様のお名前入り立札
・サービス品D陣羽織(お子様に着せて頂くと可愛いです)

・国内送料無料です(海外への送料につきましては有料になります)

奉納鎧 「泰」 YH-051
価格は店舗にお問合わせ下さい
間口40×奥行30×高さ31(cm)
※五月人形とその他の細部を御覧になりたい方は別途メールで画像をお送り致します。


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